給水の水圧について
給水の水圧についてですが、こちらの説明は少し技術的な事になります。
御自宅のトイレ機器がタンク式トイレタイプである場合から、再度タンク式トイレタイプにリフォームする場合はこの水圧に関係する内容は必要ありません。
水圧に関係するトイレ機器タイプはタンクレストイレです。
ですので、タンク式トイレにてお考えの場合は次のステップ(ウォシュレットについて)に進んで頂ければと思います。
このタンクレストイレは、前述でもご説明した通り、水道の給水栓から直接水を取り入れて、洗浄するタイプですので、ある程度の水圧が必要になるトイレ機器になります。
水圧が低ければ洗浄する力が弱く、また本来のタンクレストイレの性能が発揮されなくなる原因となりますので、十分注意する必要があります。
一般住宅(戸建住宅)の1階部分
マンション(集合住宅)などの高階層部分
一般住宅(戸建住宅)などの2階以上の階層部分
ただし、高階層だからと言ってもタンクレストイレが設置できないという訳でわありません。
あくまでも、水圧の関係の問題で高階層でも、水圧が確保出来ている場合は設置する事が可能ですし、1階部分に設置だと言っても、水圧が低くければタンクレストイレの設置が難しい事もあります。
標準的に高階層部分は下から水を吸い上げていく所が多いため、吸い上げる間で減圧している場合がある為です。
水圧の確認方法
水圧の確認方法は左記の図(壁給水)のように、壁から給水栓が出てきていると思います。図は壁からの図ですが、床からの給水栓も同様に、給水栓の接合部分の袋ナットを外してホースを繋ぎ計測する事ができます。(簡易計測の場合)
最低必要水圧条件(流動時) 0. 07Mpa(メガパスカル)
最高水圧(静止時) 0.75Mpa(メガパスカル)
※水圧計測治具はこちらから入手できます。
水圧計測治具はこちら
※TOTO計測数値の場合
タンク式トイレ(壁給水)の場合
10秒間に4.5L以上必要
タンク式トイレ(床給水)の場合
10秒間に4.0L以上必要
60秒に17L以上必要(流動時)
洗面所や浴室のシャワーなど、同時に使用した場合に、水圧は下がります。
上記計測内容は同時使用の場合にもあてはまりますので、ご注意下さい。
※リフォーム業者の選び方
最近では、同じタンクレストイレで、加圧装置の付いたタンクレストイレがでてきています。機器内に加圧装置(ブースター)の付いたタンクレストイレで、上記の要件に満たない低い水圧であっても、加圧装置により、洗浄力を上げてくれる内容のタンクレストイレが発売されています。
また、水圧をあまり気にしない加圧式のタンクレストイレは、一応水圧計測は必要ありません。タンク式トイレで普通に使用できる程度の水圧があれば使用できる内容の商品です。その為、マンションや集合住宅の高階層の部分でも使用できる内容の商品です。
TOTO
ネオレストハイブリッドシリーズ
LixiL /旧 イナックス
サティスブースターシリーズ
水圧が低いと思われる理由
何か我が家は水圧が低いのかなぁ?
と思ったらおそらくこういう理由だと思います。
低い場所より高い場所の方が水圧が低い傾向があります。
配管が古い場合は錆びなどによって水の通り道が狭くなり、水の出が悪い傾向があります。
シャワーの出が悪い場合は、家全体の水圧が低い傾向があります。
井戸水などを利用し汲み上げている場合は、ポンプの性能によっては水圧が低い傾向があります。
水圧の確認方法を理解しましょう。
タンクレストイレは本体(便器)と機能部(ウォシュレット)のセット商品です。グレードの高いタンクレストイレはウォシュレットの機能の充実による内容になりますので、機能性を重視する場合は、タンクレストイレのグレードに着目して商品を選ぶ事になります。タンクレストイレ取扱いメーカーによってはグレードや価格も様々で、グレードの高い商品はもちろんの事価格も高くなりますのでご注意下さい。
タンクレストイレはセット商品になりますので、次のステップ(ウォシュレットについて)は進む必要はありませんが、タンクレストイレの機能部(ウォシュレット)の機能性については似た内容になっていますので、機能性の部分で参考に進んで頂ければと思います。
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